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夫婦間のモラルハラスメントによって、子どもはどのような被害を受けるでしょうか。
モラルハラスメントは、ドメスティックバイオレンス(DV)のうちの精神的暴力に区別できます。ドメスティックバイオレンス(DV)とは、配偶者や恋人など、親密な関係にある人から振るわれる暴力のことをいい、この暴力には、身体的暴力のほか、精神的暴力、性的暴力、経済的支配、社会的隔離などが含まれます。モラルハラスメントは、殴る・蹴るといった暴力ではないので、夫または妻からモラハラを受けているかどうかは、当事者は自覚しにくいです。そのため、モラルハラスメントは、長期化、潜在化しやすく、その分、成長期にある子どもが、密室の環境で長期間、影響を受け続けることになります。
子どもが夫婦間のモラルハラスメントを見て成長すると、次のような影響を受けることが心配されます。
モラルハラスメントを受けているあなたは被害者ですが、これを目の当たりにしている子どもも被害者です。モラルハラスメントは、しばしば身体的暴力を伴うドメスティックバイオレンスに発展していきますが、子どもの目の前でDVを振るうことは虐待に当たります。
ちなみに、子どもに対する虐待は、次の4つに分類されます。
「夫(または妻)は子どもにはいい父親(または母親)なんです。」と、ご相談に来られたばかりの方はよく仰います。これは、ご相談者の心の中で、まだ、どこかに、自分自身も悪いという気持ちがあるからではないでしょうか。モラハラ加害者から、お前が悪い、あるいは、俺もお前も悪い、などと言われ続けてきたのですから、そう思うのは仕方ないでしょう。でも、あなた自身は何も悪くありません。モラルハラスメントは、強者が弱者を支配コントロールするための暴力です。子どもは、モラハラ加害者の言動を目にすることによって、心理的虐待を受けています。
夫(または妻)のモラハラに気付けば、子どもに対する悪影響が心配となるでしょう。子どもが心理的虐待を受けているのを放置することは、そのこと自体がネグレクトという虐待に該当すると言われています。
モラハラを受けている、モラハラによる子どもの影響が心配だなど、モラルハラスメントでお悩みの方は、一人で悩まず、弁護士にご相談されることをお勧めします。モラハラ被害は、我慢していても改善しないどころか、悪化していきます。当法律事務所では、初回60分無料でご相談をお聞きしています。女性弁護士が親身にお話を伺いますので、安心してご相談ください(男性弁護士をお選びいただくこともできます。)。
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