モラハラで別居を考えているものの、迷っている方へ

モラハラで別居を考えているものの、迷っている方へ

モラハラとは

モラルハラスメントとは、ドメスティック・バイオレンス(DV)のうちの精神的暴力に区別できます。モラルハラスメントは、殴る・蹴るといった暴力ではないので、自覚しにくいのですが、それでもあなたが、自分はモラハラを受けているかもしれないと思ったら、別居を考えるようになるでしょう。

モラハラの本質は、モラハラ加害者が被害者を支配することを目的として行われる暴力です。夫婦という親密で閉ざされた関係の中で、支配従属関係が存在していますので、相手のモラハラをやめさせることは困難です。相手のモラハラは、執拗で終わりがありませんから、モラハラを受け続けているあなたは、だんだんと自分自身の尊厳を失っていきます。このようなモラハラから逃れるために、別居を検討することになるのです。

いつ別居したらいいですか?

あなたにとって、今、一番、守らないといけないものは何ですか?あなたの心を最優先で守る必要があるのなら、できるだけ早く別居をした方が良いでしょう。

もし、子どもの生活、お金、仕事など、他にいろいろと守らないといけないものがあり、あなたの心よりも、まだ、これらが優先できるのでしたら、しばらく待つという選択肢もあります。それでも、あなたの尊厳が完全に奪われる前に、別居した方が良いでしょう。

なお、別居=離婚ではないのですが、通常、別居すると、いずれ離婚となる可能性が高くなるように思います。

別居するにあたって配偶者の同意は必要ですか?

モラハラ加害者である相手の同意は必要ありませんし、同意を得て別居できる人は稀です。

それでも、あなたが、相手の同意があった方が良いと考えるのはどうしてでしょうか?相手が怖いからですか?相手が怖いと感じるあなたの気持ちは正直です。モラハラ加害者は、何かあるとはあなたの責任にし、あなたを非難します。相手から、非難を受けたくない、また、それ以上に何かしてくるのでは、という怯えは、尽きることはありません。

あるいは、あなたが、相手の同意があった方が良いと考えるのは、あなた自身が悪いことをしているような気持ちになっているからでしょうか。モラハラ加害者は、あなたとの関係性の中で優越的な立場を築いてきました。あなたの方が悪い、そう感じるのも、やむを得ません。

ですが、このような状況にあるからこそ、モラハラ加害者の同意を得ることはできませんし、得る必要もありません。別居するかどうかは、あなた自身が決めたら良いのです。

別居を親族に反対されていますが、どうしたら良いでしょうか?

モラハラ加害者は、社会的地位があったり、高収入であったり、外面も良いことが多く、モラハラの実態を同居していない親族に理解してもらうには時間がかかります。あなたが協力を得たいと思っている親族には、できるだけ被害の実態を伝えておきたいものですが、難しいようでしたら無理する必要はありません。

先に述べましたが、別居するかどうかは、あなたが決めることです。あなたの心が潰れてしまう前に、別居をした方が良いでしょう。親族への説明は、それからでも、遅いということはありません。

子どもがかわいそうで別居できないのですが、どうしたら良いでしょうか?

ご相談でも、よく伺うお話です。あなたのお気持ちは、本当にそのとおり、子どもがかわいそうと思っているのですね。

それでも、あなたにとって、今、一番、守らないといけないものがあなたの心であれば、できるだけ早く別居をした方が良いでしょう。

考えてみてください。あなたの尊厳が奪われ、あなたが自信を失っていく様子を日々目の当たりにしている子どもは、幸せでしょうか。モラハラ加害者が理不尽にあなたを責める日常は、子どもの心にどのような影響を与えているでしょうか。何よりあなたは、自分が別居できない理由を、子どものせいにしていませんか。あなた自身が、モラハラ加害者のように、あなたが別居できない責任を子どもに押し付けていませんか?子どもにだって分かります。あなたが躊躇うことの責任を、子どもに転嫁してしまっていることを。

別居前に必要な準備

別居前に必要な準備は、ともすれば膨大になり、本当に大切なことが見落とされてしまいがちです。インターネットで多くの情報が流れているかもしれませんが、あなた自身にとって別居前に必要な準備は何か、よく検討する必要があります。

モラハラ加害者から早急に離れることが必要であれば、とにかく、別居先を探すことが先決です。また、別居後の生活の見通しも立てておく必要があります。ご自身の収入、親族等からの援助、公的機関の支援など、必要に応じて確認します。子どもを連れて別居する場合には、学校の手続きなども必要です。

別居前に必要な準備が人によって異なることもあり、場合によっては後で取り返しのつかないこともありますので、弁護士にご相談されることをお勧めします。

別居に向けて弁護士に相談するメリット

別居してモラハラ加害者から離れても、すぐにモラハラ加害者が追いかけてくるのでは?と怯えていませんか?あなたが別居したと知ったら、モラハラ加害者がどのような反応を示すのか、本当に恐怖に思うことでしょう。モラハラ被害を受け続けたあなたが、モラハラ加害者と対峙するのは、大きな困難が伴います。事案によっては、危険なことさえあります。

まずは、別居前に、弁護士にご相談ください。当法律事務所の弁護士に相談される相談者の方の多くは、まだ、別居していない段階でご相談に来られています。

ご相談案件よっては、予め別居前に離婚交渉や離婚調停のご依頼いただいた方が良いこともあります。この場合には、あなたの別居と同時に弁護士から相手方に受任通知を送り、あなたが別居した事実を伝えます。弁護士が介入していくことで、あなたの精神的な負担を大きく減らし、場合によってはあなたの身の危険のリスクも減らすことができるでしょう。

なお、弁護士には守秘義務があり、あなたが弁護士に相談した内容が、相手方に漏れることはありません。また、弁護士があなたの意向に反して離婚を勧めたり、弁護士に依頼するよう勧誘したりすることは、一切、ありません。

最後に

別居は、あなたの大きな決断です。当法律事務所の所属弁護士は、これまで合わせて累計1000件以上の離婚相談をお受けしています。奈良という地域に根差した法律事務所として、皆さまに寄り添った温かいご相談を心がけていますので、まずはご相談にお越しください。ご相談は初回60分無料です。

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なお、弁護士が相手方から既に相談を受けている場合や、その他相談に応じることに支障がある場合には、相談をお断りする場合があります。

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弁護士には守秘義務がありますので、秘密は固く守ります。

相談の結果、弁護士に依頼されるかどうかは、相談者の皆様の自由です。当事務所から、相談者の皆様の意に沿わない勧誘を行うことはありません。

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